命在るカタチ 設定
部外秘版

2000年 6月25日大幅改訂

クラウル&ゼア合作「命在るカタチ−Life Exist Form」設定

プロローグ−世界

 21世紀も盛り。

 中国、オーストラリア、アジア各国の躍進によって20世紀末に発展途上国と呼ばれた国々は今や大国となるか人も住まぬ土地になっていた。
 かわりに日本、ヨーロッパ各国はもはや先進国とは呼ばれなくなり、賃金水準及び物価が急激に下がり、多くの企業が前述の国へ進出。

 かつての日本の役割は失われ、次第に研究部門など優秀な頭脳を収束する場所へと変貌を遂げた。
 アメリカは相変わらず世界一の超大国で、現在、中国がそれに肩を並べつつある。
 アメリカと日本がかつて果たしていた役割は中国が取って代わり、朝鮮半島は統一され、核融合が実用化された。

 人々と自然を別々に密集させて地球は人間と自然に活動場所が分かれた。
 ジャングルで生活する人には原始時代同然の生活が強いられた。

 英語とに加えてハングルが世界を席巻しだした。

そ し て 、 日本には第二次大戦前のような人々のつながりと自然が回復しつつある。

この歴史的な経済激変を 人々は 『ブレイク シェア』 と呼ぶ。

キャラクターファイル

涼野 柄咲 (すずみの つかさ)

年齢 17歳  9月20日生まれ
身長 171センチメートル
体重 51キログラム

癖毛で、黒髪の少年。母も父も健在でいたって普通の高校生。
何処か無気力で、自分が生きていても仕方がない、と思っている。だが死ぬ勇気もない。
誰かに頼られる事を経験するまでは非常に内向的な性格だった。

月沢 未羅 (つきさわ みら)
コードネーム『フェミニ』


外観年齢 15歳  7月23日生まれ
身長 155センチ
体重  約74キログラム(重い)

肩までのダークブラウン少女。ストレートだが先のほうはやや癖になっている。
黒い瞳は時として、はっきりと、シャボン玉の膜のような神秘的な虹色を覗かせる。
幼稚な言動で周囲を唖然とさせたり、とんでもないほどの無知で
柄咲達を驚かせたりする。

月沢 神持 (つきさわ しんじ)

年齢 34歳  8月8日生まれ
身長 175.4センチ
体重 58キログラム

月沢未羅の父。
テクニカル ライフ ルーツ コーポレーション(TLR)、長野中央研究所のヒューマノイド&アクリメーション(HA)形態研究部とHA研究開発部の主任。であり影の総括責任者。
TLRの米国本社社長のクリストファー新條と個人的に友好関係がある。少年期、クリスとの友好関係を築いたのはSFだった。
性格は温厚だが時として激情をほとばしらせる事もある

ゲームが得意で娘のためにぬいぐるみを取ってあげようとするような人。
完璧主義者…というほどではないが、理論重視タイプの人間。

部外秘
月沢 明美 (つきさわ あけみ)
旧姓 雨木 明美(あまき あけみ)

すべての身体的データは不明
享年32歳 生きていれば現在34歳

穏やかで、黒髪の美しい女性だったとされる。
彼女は速読が出来て、文章の才能には周りから一目置かれていたらしい。
月沢神持の妻。未羅の開発が終わる約2年前に死去。

感情生成部分の基礎となるロジック研究をしていた。

未羅に使用される主な感情の生成部分、人間的な本能、理性によって判断、情報振り分けロジックなどはすべて、彼女自身なのである。
彼女は自分自身の精神的な変化などをを電気的に変換する機械を体内に埋め込み、そのデータを秘密に神持に提供していたとされる。
彼女は子宮ガンの末期であったことを月沢や周りの人間に隠して仕事をしていた。

ちなみに未羅のプログラムの上では母親は子供のころ交通事故に遭って死んだことになっている。
研究所では未羅にプログラムされた記憶と食い違いが生ぜぬように、アリバイ工作をしている。
月沢は未羅に現実には存在することのできなかった、娘の姿を重ねているのかもしれない…

クリストファー 新條(くりすとふぁー しんじょう) (姓名字逆転)

年齢 38歳  12月25日 生まれ
身長 183.3センチ
体重 64キログラム

テクニカル ライフ ルーツの最高権力責任者、兼、会長。
日系アメリカ人。愛称はクリス。幼年期を日本で過ごしたため、日本語がしゃべれる。
父親、ビルは新條の母の姓を使っていた。すなわち、新條である。
旧姓はウィリアムであったらしいが、名前を何故日本の姓にしたかはよくわかっていない。

クリス10歳のときに母が原因不明の自殺。バスタブの中で手首を切って彼の母は死んでいた。 母の自殺後、父とともに渡米し、父親の後を引き継いだ。といっても父親の会社は自動車会社の最大手であり、すでに売却済み。
クリスが新たに興した会社「テクニカル ライフ ルーツ」とは趣が異なる。
そして今日に至る。

一部部外秘につき、注意
冴木 京介 ウィンストン (Kyosuke Saeki Winston)
旧姓 雨木京介

年齢 20歳
身長 177センチメートル
体重 52キログラム

髪の毛の色 セアブロンド

クリストファー新條直属の部下で、目下の所は未羅の『監視者』として行動している。
どうも他人を小馬鹿にしているかのような感があり、嫌みな言動が多い。行動も謎に満ちている。

月沢明美(雨木明美)とは姉弟関係にあるが、京介が6歳の時に両親が離婚。京介は母に引き取られ、明美は父方に引き取られた。

以下、年齢と人生をおおざっぱに記す。
京介6歳、明美14歳。8歳差。当時に両親が離婚。>母に引き取られる(半年経過)>7歳半、母が再婚すると京介は邪魔になり、孤児院に捨てられる>京介8歳。孤児院でもっとも孤立していた彼を救ったのはその孤児院の金銭的な支援をしていた冴木さん(夫はウィンストンさん)である。>冴木さんは自分がアメリカにいる夫の元へと行く都合もあって、冴木を養子にすることをウィンストンへ提案。快く快諾される>アメリカに渡る、京介8歳と10ヶ月。>5年間 彼は学ぶ 様々なことを>ウィンストン家は石油会社で、新條(父)と交流があった。クリスホームパーティが開かれた。そこに来ていたのが友人の月沢神持。それに今回大学での友人として明美。だった。明美はアメリカの大学に行っている。偶然は…運命とも言うべき再会を 京介と明美にもたらした。もっとも明美の方は気がついていなかった…。

京介にとって姉明美は実の母よりも、もっと母らしいものであり、実際に姉であり、初恋の人でもあった。と彼は記憶している。昔の明美に関しての彼の記憶は非常に曖昧

涼野柄也(すずみのからや)

年齢 41歳 9月21日生
身長 176センチメートル
柄咲の父親。
異常な若作り。髭がなければ柄咲とあまり年が違わなく見えるくらいだ。
ぬいぐるみ好きで、某大手ぬいぐるみメーカー勤務。
涼野美咲(すずみのみさき)

年齢 40歳 7月16日生
身長 161センチメートル
柄咲の母親。これまた若作り。
趣味は編物、内容はぬいぐるみ製作。ちょっと天然。
柄也からのプロポーズの内容は、
「毎日僕のためにぬいぐるみを作ってくれるかい?」で、
「毎日は無理ですよぅ〜」とボケられる。
が、うやむやなうちに柄咲が出来ちゃってお互いの両親に半ば強制的に結婚させられるハメに。

三枝美紀(さえぐさみき)

年齢 17歳 7月7日生まれ
身長 164センチメートル
体重 48キログラム

柄咲及び未羅のクラスメート。
茶色みがかった髪をポニーテールにして、時々伊達眼鏡をかけている。
体格的にはすらっとした感じ。
一見すると知的っぽいが、話してみれば暴走娘。ジャーナリスト志願らしい。
明るく人あたりのいい性格なので、友人はかなり多い。
『真実は明らかになるものなのよっ!』が口癖。
案外マメな性格で、日記をつけていたりもする。

高岡杏里(たかおかあんり)

年齢 16歳 3月3日生まれ
身長 179センチ
体重 67キログラム

三枝と同じく、柄咲や未羅のクラスメート。サッカー部所属。
サラサラの黒髪に、愛嬌のある鳶色の瞳が特徴。中肉中背。
あっけっぴろげで傍から見ると能天気っぽい性格。
ナンパ好きで女好き。ロリコン疑惑有り。

脇役

沙耶(牧原沙耶……まきはらさや)
リッコ(安藤律子……あんどうりつこ)
新藤直也(しんどうなおや)

三枝の日記内で書かれている人物。
牧原沙耶、及び安藤律子の両名は三枝の友人。
新藤直也は牧原沙耶の彼氏。

木塚 明(きづか あきら)
柄咲の学校の担任で理科系教師
生徒からはあまり好かれていない。また相当の女好き。
生徒に手を出したとか出さないとか噂が流れたこともある。 


6話以降の展開

7話:柄咲の朝。おもしろい日常。父親は体操マニア。
   未羅、訪ねてくる。

   新條社長来日 未羅、十字架もっていく。

8話:三枝の日記その1
   ファームデータをアップデートして、別人のようになった未羅を目の当たりにする。
   柄咲が未羅の正体を知る、と。

??話:月沢の話。 月沢と明美の青春時代を書く。
   (番外編みたいに書いた方が良いと思うな。本編はあくまで未羅と柄咲の話だと思うから…)

9話:別人様に社交的且つ明るい性格になった未羅、学校に復帰。
   三枝の日記その2
   学校では人気を博するも、三枝や高岡は困惑。柄咲は未羅を拒絶。
   また、一部の女子からは反感を買う事に。
   謎の人物より、東都TVディレクター、三枝道明(三枝の父親)に電話。
   『TLRの最新人間型ロボットの情報が知りたくないですか?』と。

10話:冴木、未羅の極秘情報を株主総会をジャックして公開する。 また、同日、マスコミ各社に資料を送りつける。
   未羅はこのままでは倫理的波紋を呼んでスクラップにされるかもしれない。
   月沢はそれに気がつき、未羅を旅に出させる。
   未羅、柄咲のところに行き、同行を求めるも、柄咲はそれを拒否。未羅は一人旅立つ。

11話:未羅の逃走劇。マスコミでは、冴木が流した情報が報道される。
    未羅や主用メンバーは皆、これを見る事になると思う。
    冴木の過去設定バラシ。
    …未羅の居ない学校にて。一同、寂しい感じの日常。
    三枝の日記その3

12話:重役会、臨時株主総会を開き、プロジェクト・フェミニニティの詳細を発表。
    量産計画を提示。
    冴木、行方不明。
    月沢にもう一度墓参りに行かせる…というのはどうだろう?

13話:時は一年すすみ。未羅と同系統の物は量産されている。
    未羅の逃走劇その2(或いは、未羅による説得劇)
    足などにアタッチメントがあり量産型は自分がロボットであるということを認識していて、
    どこか物悲しげに映る。
    彼女たちは介護などに使われ始め、専門知識が豊富なようにカスタマイズされたものなどは教員として
    学校に入ってくる。

14話:さらに一年。暴動が怒った。各界労働組合の暴動。量産機は性風俗業界などで使用される。各国の倫理協会から
    も非難GOGO。魔女狩りのごとく。アンドロイド狩りが始まる。
    クリストファー・新條は責任を取る形で辞任…となると思う。

15話:ついにアンドロイドを兵隊として使ったテロなどが始まる。販売から6年目のこと。
    柄咲は専門学校生になっていて、アメリカで発生したテロは鎮圧にNH降下爆雷を使用、町などに被害がでた。
    自体を重く見た国連は、「過剰に人間と同一な生理機能を持ったロボットおよびアンドロイドの製造および
    使用禁止」条例を策定。

エピローグ:
(舞台は、破棄された研究所を予定…)
『フェミニ』シリーズ販売より七年目。『フェミニ』シリーズはその99,67%が回収、廃棄されるに至った。
(この辺、文章で書くかどうかは不明)
未羅は研究所に戻ってくるも、そこにはもう誰にも居なかった。
不意に気配を感じて振り向くと、そこに一つの人影。

        ……そして、ハッピーエンド。


未羅の詳細な設定

未羅のボディタイプはバイオエレクトロニクス混合ヒューマノイドで、表向きは介護・手伝いロボット向けの物として、テクニカル ライフ ルーツの日本のHA(ヒューマノイド&アクリメーション)開発部門の一環として研究 開発されている。
HA研究開発機関は日本にあるTLR唯一の開発部門であり、また、TLRとしては最重要の開発機関で、その部門(課)の数は180以上にも上る。

『プロジェクト フェミニニティ』は極秘計画であるため、特に月沢を中心とするグループによって製造されている。

未羅…コードネーム『フェミニ』はプロジェクトフェミニニティの中心であり、その開発費用は数千万ドル(数十億円)にもなる。
極秘計画にこれほどの資金を調達するのは大変難しいことである。


『フェミニ』は倫理思考回路の設計とシミュレート実験が終わって初の実機として設計され、一体の製造費用は3822万円にも及ぶ。(人件費も含む)

『プロジェクト・フェミニニティ』は「究極の自立能動型ヒューマノイド」「新しい環境に適応出来るヒューマノイド(アクリメーションヒューマノイド)」「完璧な女性らしい女性」「女性より女性」という目標の元開発されており、正式な研究期間はもはや不明。
世界の中でもトップクラスの自動機械工業会社の末裔であるテクニカル ライフ ルーツが社運と…そして夢をかけているプロジェクトだ。
『フェミニ』が完成すればHA研究開発部というのはもはや、ほとんど研究開発の必要が無いとまで言われる。

後に世界にいろいろな波紋を呼ぶことになろうとは誰も想像しないのである。

アクリメーション ヒューマノイド「フェミニシリーズ」の概要

Development:Technical Life Roots Japan Co.,LTD
Project Femininity
Code Name:HA-F160 Sreies
[Femini] /by Humanoid & Acclimation Development Group.

新開発部分
ボディを無意識下で制御するいわゆる自律神経回路・ソフトを設計。
自立行動モードをによる学習を主とするために現れる問題行動を防ぐために『例外』をプログラムできるようになっている。

例外としてプログラムされたもの。(初期)
◆1 『親』という存在のプログラム。
親の存在
親の存在は重要である。
親は自我に対して発言権を持つ。
初期の親は自己よりも絶対優位であり、尊敬すべき対象である
親はまた、ある程度行動を規制、制限、誘導することができる。
学習のときに手助けになる。「自我」が信頼できる人間として認識するため、人間関係を学ぶこともできる。

◆2 このような研究が外部に漏れないためのプロテクト。
このプロジェクトは極秘である。
そのため、たとえば『フェミニ』など極秘要綱に触れる単語は自分からは
(無意識下で)使えないようにプログラムされている。
具体的には短期記憶メモリからその部分を削除してしまう。
逆に、外部から極秘扱いの単語が入力された場合(聞こえる・見る)そのプロテクトは生活圏において無意識下で一時的に解除される。

◆3 未羅という名前。また、その名前が『親』によってもたらされたという事実。
フェミニというコードネーム/名前をきっかけとして『自分は人間である』
という、大前提・根底が崩れないよいうに。又、暴走しないようにとの配慮で 普通の名前が付けられた。名付けの親は月沢 神持。
未羅に親としてプログラムされた身であり、 実際開発に深くかかわっているために事実上の生みの親でもあるのだが・・・

◆4 『自分が人間である』というプログラム。
自立モードで動かした場合にどこまで人間のようになるかの観察・データ収集。
これは月沢 神持が感情プログラムを組む際にいかにまで人間に近づけられるかを試すため、未羅がロボットであるが故の引け目?を感じないように自分が人工物だという事実を隠蔽(マスク)したのである。

フェミニシリーズのエネルギーについて
作動エネルギーの補給と睡眠の関係
未羅が必要とするエネルギーは莫大なものだ。
体内では食物の消化から様々な、いわゆる燃料電池反応可能な物質を選別し、燃料電池反応を行っている。
睡眠中はその燃料電池反応も活発になる。
単に寝ていればエネルギーが得られるため、エネルギー不足になると眠気を感じる上によく寝るようにもなる。

初めて燃料電池が実用化されたのは、米国アポロ計画での宇宙船。エネルギー効率が高く、さらに宇宙生活での飲料水も作れる、画期的な発電システムとして登場しました。
理科の授業で水の電気分解の実験をしたことを覚えていますか? 燃料電池はその逆の反応で水素と酸素を原料として水と電気を生み出す発電システムです。
燃料電池は、車に積まれているバッテリーや乾電池のような電気をためる電池ではありません。燃料ガスと酸素(空気)を供給し続けることにより発電が継続する発電装置です。

燃料電池発電システムの主な特徴
大規模火力発電並みの高い発電効率
熱を利用することにより、総合効率は80%以上
NOxは5ppm以下、SOxはほぼ零と、大気汚染物質をほとんど排出しない。また、地球温暖化の原因となるCO2の発生量も少ない。
電気化学反応による静止型発電のため騒音・振動が少ない
多様な燃料を適用可能 (天然ガス、LPG、消化ガス、バイオガス、メタノール(メチルアルコール)、副生水素等)

燃料電池の環境性
排気中の環境負荷物質が少なく、地球環境保護に貢献します。
反応に伴う生成水を回収するため、水の自立運転が可能です。(通常運転時の補給水、排水はゼロ)
静止型発電のため、騒音が少なく、排気ガスもクリーンなため、都市部や住宅地域への設置に最適です。

東芝研究所の資料より抜粋

プログラムキー(十字架)について
テクニカル・ライフ・ルーツでは人間の様なロボットをずっと研究開発してきた。
その副産物としてメイド・ロボットを作って販売をしているのだ。
世間的にはメイドロボットを開発して、その副産物として未羅を作ったことに
するつもりだが、実は未羅的なアンドロイド研究・開発の副産物としての メイドロボットと言うほうが正しい。

未羅はテクニカルライフの社長であるクリストファーの夢でもあったからだ。

所詮はロボット・人工物に変わりは無いが、開発の方向性として、ロボットの自我を尊重する設計をとった。
HA-F160シリーズにに例外を定義したり機械としての機能を設定したり非・自立の使い方をしたり、バックアップをするには、十字架のアクセサリにカモフラージュした『キー』というものが必要なのだがこのプログラムキーを悪用するとF160シリーズををまったく無力なものにしてしまうこともできるので、キーを複製すること自体が不可能になっている。

原理は簡単で、接点も無く、外壁も「特殊なセラミックスを型に流し込んで固めて」あるので、はずすことができないのだ。仮にはずしても、その時点で壊れる事になっている。
アクセスは内部の磁石を外部の電磁石を使用して固有振動で動かすことにより行う。固有振動数はアクセスの度に、またアクセス中も常に変化する。
未羅の場合アクセスは寝ているときに行われる(気がつかれないために)

キーに記録されているものは、未羅の記憶の断片を記録したもので(あくまで断片的であり、意味をなさない 絵(情景)のようなもの)、未羅の本体との記憶を照合して、”フェミニが”同じであると認めた場合は、フェミニの調整や長期記憶も含むすべての情報を設定したり、バックアップできるモードになる。キー自体には固有振動数(開始)と記憶断片が記録されているほかに、フェミニの固体情報や癖とアクセス時点での短期記憶も保存されている。
記憶容量は800GBで蛍光体多重記録装置を使用している。

HAが暴走した場合は、キーに記録された情報がたとえ正しくても、それを”同じ”だとは認めない状態になることが考えられる。
そんな場合はフェミニを外部操作することが不可能になるのである。
また、度合いによっては、精神的ショックを受けたりすると、矛盾が発生して動作が停止してしまう可能性や精神崩壊を起こす可能性がある。
そのたに自分が人間であるという例外を定義し、アンドロイドであるという事実を完璧に隠蔽しなければならないのである。
キーについては本人に知られてはならない。
キーについて教えれば必然的にバイオエレクトロニクスロボットである事実を明かさねばならないからだ。

ちなみに、フェミニシリーズの、キーのエントリー用インターフェースは、首の後ろだ。

フェミニのバックアップについて
バックアップとは、フェミニシリーズのボディの交換、整備のために、フェミニが意識していない部分も含めて、長期記憶などを含む個体情報のすべてを大容量記憶媒体に対して、移動することである。バックアップ中、フェミニシリーズは機能停止をし、いわば「空っぽ」になる。
※普段コピーが許される限られた部分は短期記憶のみである。
短期記憶を人間がメモして残すのと同じようにフェミニも普段は短期記憶からは自由にコピーができる。

ボディについて

まず問題となったのはボディなどの材質や生理機能をどうするか。
要するに性器はあるのかないのか。排泄はするのかどうかということでこの仕様は結局『人間に限りなく近く』ということですべて人間と同じになった。
手間とコストはかかるが、そういう選択をしたため、たとえ素っ裸にしても人間と見分けがつかないだろう。
肌が紫外線にあたれば日焼けするし、新陳代謝もある。あったかいし、匂いはするし、汗もかく。臓器系もすべて人間とほぼ同じ役割をするものが作られている。エネルギー循環系の心臓。酸素摂取のための肺、ろ過分解のための腎臓、消化器系の胃、腸等すべてある。ミトコンドリアすら細胞にすんでいる。

だが水分と燃料成分以外は体から取り込まなくても生きてはゆける。
エタノールやアルコールを飲むことによって、かなり効率のよいエネルギー接種が可能
燃料分解により体内でエネルギーを燃料電池発電するのでそれだけでも生きていられる。
食物などから直にエネルギーを摂取することはできないが食物などを分解するときに代謝に必要な物質は補うことができる。
食物を分解してエネルギーにするためには長期の時間とコストと場所と巨大な設備が必要であり、 不可能だった。
が、食物をいったん胃液で分解してカタチを無くした後、必要物質を選択透過性の浸透圧膜(腸に張り付け)により吸収して燃料発電を行う。
燃料電池は化学反応の一種であるため、反応を止めることはできない。又その必要はない。

ただし、エネルギーが過剰にあまったとき、運動などによって発散しなければならないのは人間と同じである。 


気が付いたことあったら書き加えてほしい